低用量ピル②
すべての女性の笑顔と健康のために・・・
新宿女性のクリニックでは女性のライフステージに合わせた診療を行っています。
本日は、前回ご紹介した低用量ピルのメリット・デメリット、その他のピルについてお話します。

■ピル使用のメリット
生理周期が整います。正しく服用すると99%以上の避妊効果があります。
避妊目的以外にも
- ・月経前症候群(PMS)が改善されます。
- ・月経量が少なくなるため、貧血の改善にもつながります。
- ・ニキビが改善されます。
- ・長期投与することによって、卵巣がん、子宮体がん、
- 直腸がん、リウマチなどの発症予防につながります。
■ピル使用のデメリット
- ・吐き気、頭痛、胸がはる、むくみ、下腹部の痛みなど。
- これらは、内服開始後、1か月以内に消失することが
- ほとんどです。
- ・血栓症(血液のかたまりが血管をつめてしまう病気)の
- リスクが高まります。
そのため、35歳以上で、1日15本 喫煙する方には - ピル処方はお勧めしていません。
- ・乳がん発症率に関して、最近のガイドラインでは、
- 乳がん発症の危険率が上がるという相関性はないと
- されています。
■緊急避妊(アフターピル)
避妊に失敗して72時間以内に内服することで排卵を遅らせたり、着床前に子宮内膜を変化させ、妊娠成立を防ぎます。
効果は100%ではなく、時間の経過と共に下がっていきます。
■月経移動について
一時的に中用量ピルを服用することにより月経日を早めたり、遅らせたりすることが可能です。
生理を早めたい場合は、生理開始後1週間以内に、
生理を遅らせたい場合は、生理予定の2週間前までには受診してください。
女性ならではの悩みやご相談、お待ちしております。